
最年少プロ棋士・藤井4段のおかげで、将棋ブームが起きています。「うちの子も藤井4段のように!」と思うなら、まずは、将棋教室に通わせては?もちろん沖縄でも、プロを目指すことができる将棋道場があります。
将棋道場ってどういうところ?
将棋道場とは、その名の通り、将棋の道場です。もともと将棋とは、年齢問わず、誰でも楽しむことができるもの。そのため、同じ道場で一般の大人と子供が一緒に将棋を指すということもあります。
将棋の起源ってなに?
将棋のルーツといわれているのは、古代インドの「チャトランガ」という説が最も有力です。現在のチャトランガは2人制ですが、かつては、4人制もあったといわれています。将棋のルーツは、チャトランガ以外にも、西洋の「チェス」、中国の「シャンチー」、朝鮮半島の「チャンギ」などがルーツであるという説もあります。
将棋に由来することば
慣用表現として使われる言葉には、将棋に由来するものも少なくありません。
詰んでいる(つんでいる)
この言葉の中にある「詰む」には、「チェックメイト」という意味もあります。将棋において「詰む」ということは、勝敗が決定する瞬間ということ。
そのため、「苦境を脱することができない状態」のことを表現する時に使われます。
高飛車(たかびしゃ)
1990年代には、「タカビー」なんていう若者言葉の由来ともなった高飛車ですが、これは将棋の「横歩取り高飛車戦法(現在では一般的に「浮き飛車」と呼ばれている戦法)」に由来しています。
待ったなし
将棋では、相手が差した手を辞めてもらいたい時に「待った」をかけます。ところが、時には真剣勝負で待ったを許さない場面も出てきます。これを、「待ったなし」といいます。さらに「真剣勝負」から転じて、「やり直しのきかない大一番」という意味でも使われます。
沖縄には琉球王国時代から伝わる伝統将棋がある
今や、藤井4段の活躍などもあって、空前の将棋ブームとなっていますが、沖縄では、琉球王国時代から伝わる沖縄オリジナルの伝統将棋が存在します。それが、「象棋(チュンジー)」です。
駒や決まり手は沖縄方言
象棋は、1人7種類16個の駒を盤状に並べて王を詰むゲームです。駒も一般的な将棋と全く違うので、その時点でも面白いのですが、さらに面白いのが、「グスク」と呼ばれるもの。
これは、将棋の「王」にあたる「将」のいる陣地の言い方。グスクは「城」のことなので、そのままウチナー口(沖縄方言)ということらしいのです。
象棋をもっと知りたい場合は…
沖縄の伝統将棋である「象棋」をもっと知りたいという人は、詳しく解説したイラスト入りの入門書がありますので、そちらを参考にしてみてください。
プロ棋士はどうすればなれるの?
プロ棋士になるには、2つの方法があります。
奨励会に入会する
日本将棋連盟が主宰する「新進棋士奨励会」というものがあります。プロ棋士を目指すなら、まずはこの奨励会を目指すというのが一般的な流れです。
プロ編入制度を利用する
奨励会に入会せず、アマチュアからプロ棋士を目指すなら、プロ編入制度を利用することができます。奨励会入会には年齢制限がありますが、プロ編入制度では年齢の制限はありません。
沖縄からプロを目指す!「豊田塾宜野湾将棋道場」
沖縄では、将棋より囲碁の方が、人気があります。そのため、囲碁教室よりも碁会所の方がおおいのですが、そんな沖縄でも、将来のプロを目指すための将棋道場があります。
豊田塾宜野湾将棋道場とは
沖縄初のプロ棋士誕生を目標にしている豊田塾宜野湾将棋道場では、学校や職場が休みとなる土・日曜日の13:00~19:00を開放しています。
席料も、リーズナブル。18歳未満または一般女性であれば、土・日曜日なのに、500円となっています。
入会および申し込みの注意
基本的に豊田塾宜野湾将棋道場では、年齢や性別、経験の有無は問いません。そのため、将棋に興味があるという子どもでも、申し込みはできます。
ただし、未成年の場合の申し込みは、初回に保護者の同伴が必要となっています。この時、5分程度の簡単な面談を行います。
平日は予約制の個別指導
平日の月・水・木・金曜日は、予約制の個別指導があります。1時間1000円ですが、わかるまでじっくりと指導してもらえます。
ほぼ毎週末行われる大会やトーナメントで実力アップ
豊田塾宜野湾将棋道場では、土曜日に「土曜トーナメント」や、リーグ戦で王位を狙う「豊田杯沖縄リーグ」が開催され、日々の鍛錬の成果を常に実践していく場が設けられています。
互いに力をぶつけ合う試合の経験を積むことによって、プロとしても通用する勝負勘を身につけていきます。
豊田塾宜野湾将棋道場- 沖縄県宜野湾市野嵩1-43-11
- 090-6867-3990