那覇市役所での用事を済ませた帰りに、ランチを食べようと向かった先は「味噌めしや まるたま」です。お店の様子をご紹介します。
味噌めしや まるたまとは?

店主さんのお母様の実家が「玉那覇味噌醤油」で、店主さんのもっと多くの人に玉那覇味噌を知ってもらいたい、味噌ってこんな使い方もできるんだ、ということを知って欲しいという気持ちから「味噌を使った料理を出すお店」として、2016年にオープンされたそうです。
お店の名前から、なんとなく「無骨な感じの定食屋」を連想していた私ですが、ガラスのドアを開けてみて、びっくりしました。ドアを開けるとすぐにお店のシンボルとも言える味噌樽がドーンと目に入ります。

左側が厨房でその前にカウンター席、壁側にテーブル席が5つほどあります。コンクリートとレンガと木を使ったシンプルでおしゃれな空間、カウンターのイスの座面がデニムなのも良いですね。お店はそう広くはないのですが、天井が高いこととシンプルなインテリアで居心地が良いです。入り口付近ではお味噌や雑貨も売っています。


玉那覇味噌醤油とは?
1850年代の創業以来、琉球王家御用達という誇りと風格を持っています。質の高い、体に優しい味噌、醤油づくりを目指し、今も昔も変わらずに無添加、天然醸造の味噌です。
1850年代っていうと江戸時代ですね!戦時中、首里にあった味噌蔵は壊滅的な被害を受けましたが、なんとか残った柱を防空壕に入れて守り、戦後その柱を使って再建することができたので、当時の菌を失わずに済んだそうで、先代の苦労が偲ばれます。今は4代目の方が先代の技と知恵を受け継いでいます。
「まるたま」で使われるお味噌は、100%玉那覇味噌醤油の味噌を使用していて、無添加・天然醸造の味噌を、用途にあわせて種類と量を使い分けています。
味噌めしやまるたまのメニュー
那覇では珍しく、朝から営業している「味噌めしや まるたま」は、朝7:30から味噌汁定食などが食べられます。他にも味噌バタートーストなどもあります。ランチメニューはさば味噌煮定食、いなむどぅち定食(沖縄風豚汁)、白身魚のフライ定食などなど。

ティータイムはベイクドチーズケーキやプリンが食べられますが、これにもお味噌を使っているそうです。スイーツにお味噌って、どんな味なのか気になります。
夜はビールやワインに合うおつまみがたくさんあります。ピザやローストポークも味噌仕立てって、本当に味噌づくしのお店です。私はランチメニューの「生姜焼き定食」(990円)を注文しました。ご飯は白米か玄米を選べるので、私は白米をチョイスしました。
生姜焼き定食を注文
注文してからお料理が運ばれてくるまで、7~8分でした。
待っている間、店内を見まわしていると店員さんが多い気がしました。厨房の中は男性が2、3人くらい、ホールには女性が2人。最近は若い女性のいるお店はハズレが多くてがっかりさせられることが多いのですが、ここの女性スタッフは違いました。私がカウンター席に座ると荷物を入れるカゴを持って来てくださいました。ずっと、笑顔を絶やすことなく動き回っていて好感が持てました。

生姜焼き定食はたっぷりの豚肉と玉ねぎを炒めた生姜焼きに、キャベツなどの野菜が添えられています。小鉢はにんじんしりしりで、お漬物とお味噌汁です。
生姜焼きと言ったらしょうゆ味がほとんどですが、こちらは少し甘めの味噌だれで味付けされています。なんとなく、回鍋肉をイメージしました。甘辛い味つけでご飯が進みます。にんじんしりしりは甘さ控えめでおいしかったです。このくらい甘くないほうが私は好きです。
ご飯は程よい焚き加減で、パクパク食べられます。味噌に力を入れているだけあって、赤だしのお味噌汁の具は麩とネギとシンプルですが、こんなにおいしい赤だしのお味噌汁は初めてです。定食のお膳は味噌づくしだけど、それぞれ味付けが異なっていて、他のものと味付けがぶつからないようにちゃんと計算されていることがわかりました。お味噌の奥深さを感じられました。
お店は市役所にも近くビジネス街なので、混雑するであろうランチタイムを避けて早めに伺ったのですが、私が食べている間にもどんどんお客様が入って来てました。注文しているものもみんな違っていたので、他のメニューも食べてみたいと思いました。
帰る前に寄ったトイレには、マウスウォッシュや糸ようじまで置いてありました。
夜は貸し切りにすることもできるので、朝から夜まで利用できるシーンが多いお店です。
- 住所:那覇市泉崎2-4-3-1F
- TEL:098-831-7656
- 営業時間:7:30-22:00(木曜7:30-14:00)
- 定休日:日曜(終日)・木曜(14時まで営業)