夕飯の買い物に沖縄のスーパーに行くと、みかんがたくさん並んでいました。本土では見かけなかったみかんもあるので、調べてみました。
みかんの効能と種類

みかんは常温で保存が出来て、皮をむくのが簡単なので手軽に食べる事ができる果物です。
ビタミンCが豊富で風邪などに対する抵抗力を高め、クエン酸も豊富なので疲労回復に効果があると注目されています。また、柑橘系の香りには、リフレッシュやリラックス効果があります。

四季柑(しきかん)
四季を通じて収穫できるので、この名になったと言われています。見た感じではシークヮーサーに似ています。クエン酸が豊富なのですが、はっきり言ってそのままでは「酸っぱい!」ので、ジュースにすることが多く、スイーツやサワーに入れてもおいしいです。
シークヮーサー
すっかり有名になったシークヮーサーです。青切りのシークヮーサーは酸っぱいので、お醤油に果汁を絞ってお刺身を食べたり、泡盛に入れたりすることが多いですが、私はお醤油とシークヮーサーでポン酢を作って、しゃぶしゃぶに付けて食べるのが好きです。
お菓子やケーキ、ジュースやゼリー、アイスクリームなど加工品もたくさんあります。12月から2月になるとオレンジ色に熟したフルーツシークヮーサーが店頭に並びます。皮をむいてそのまま食べられて、すっきりした甘酸っぱさがおいしいです。
金柑
金柑が沖縄で採れるとは知りませんでしたが、なんと琉球王朝時代に沖縄で栽培されていたという記録もあるそうです。そのまま食べることもできますが、甘露煮にして食べることが多いです。
カーブチー
カーブチーとは沖縄の言葉で「皮が厚い」の意味です。沖縄原産の在来種です。10月~11月に皮が緑色の状態で収穫されます。ごつごつした厚い皮をむくと、独特の香りがします。少し酸味の強い青いみかんと言った感じです。
タンカン
タンカンはポンカンとネーブルオレンジの自然交配種で、日本では鹿児島と沖縄で栽培されています。本土では見たことがありませんでしたが、果汁たっぷりで甘さと酸味のバランスが良く、とてもおいしいです。旬は2月から3月です。タンカンを使ったアイスクリームもあります。
あまSUN
あまSUNとは品種名「天草」の沖縄県産のブランド名で、収穫時期が12月だけなので「クリスマスみかん」とも呼ばれています。オレンジに似ていますが、もっと皮が薄くて果汁たっぷりのおいしいみかんです。
ポンカン
ポンカンの歴史は思ったより長く、インドが原産で日本には明治時代に台湾経由で伝わりました。ポンカンのポンは原産地のインドの地名、ポーナから取ったようで、カンは柑橘のカンです。頭が突き出ていて、おしりがへこんでいる形が特徴の酸味が少なくて甘みの強い南国のみかんです。旬は12月から3月で、そのまま食べることが多いです。
不知火(シラヌヒ)
温州みかんと外国産のトロビタオレンジを交配させた清見(きよみ)とポンカンを交配させてできたみかんです。「デコポン」は熊本果実連が所有する登録商標で、全国の柑橘関係農協県連合会を通じて出荷された不知火のうち、高品質を保つ一定の基準をクリアしたものだけがその名を使用することがでます。つまり、熊本県産以外の「デコポン」もありますが、生産者個人での販売や柑橘関係農協県連合会を経由しない販売についてはデコポンの名称は使用できません。少しややこしいですね。
頭の部分がこぶのようになっています。皮はやや厚めですが、その割にむきやすく、そのまま食べたり、ジュースに加工されます。
温州みかん
沖縄の本部町の伊豆味ではみかんの栽培が盛んです。沖縄の青切りみかんは全国一早い露地栽培のみかんとして、なんと8月中旬から全国に出荷されています。沖縄では各地で運動会が開催される時期なので、「運動会みかん」として親しまれています。青切りみかんは爽やかな酸味を楽しみ、完熟したみかんは甘さを楽しむことができます。みかん狩りのできる農園もありますよ。
マイヤーレモン
レモンと「オレンジ」の自然交雑で生まれたレモンです。レモンより丸っこい形をしていて、熟すとオレンジ色になるので、みかんと間違えそうです。レモンよりも酸っぱくないです。そのまま食べることも出来ますが、苦みが少ないのでママレードやお菓子の材料に適しています。
スーパーや市場へ行くと沖縄県産のみかんだけでなく、県外産のみかん、外国産のオレンジなど、たくさんの柑橘類が並んでいて、沖縄県民に愛されていることがわかります。手でむけるみかんは食べる場所を選ばないのが人気の理由だと思います。食後のデザートに、ドライブのお供にみかんがあると、リフレッシュできること間違いなしです。沖縄県産のみかんを見つけたら、是非トライしてみてくださいね。