
沖縄の観光スポットとして見逃してはならない「国際通り」について、知っておくとちょっと威張れて役に立つ豆知識を紹介します。
国際通りは奇跡の1マイル
国際通りは、那覇市の県庁北口交差点を起点にした約1.6kmの通りで、沖縄最大の繁華街です。道路の両側に観光客向けの土産物店や飲食店など約600軒が並んで、昼夜問わず賑わっています。長さがほぼ1マイルの国際通りは、何もなかったところからめざましい復興を遂げたという意味で、「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。
終戦後、沖縄の人に娯楽を届けるために、米軍政府の許可を得て民間の「アーニーパイル国際劇場」という映画館が作られました。アニーパイルとは、沖縄地上戦で死亡した従軍記者の名前で、兵士にも大変に人気のあった人でした。アーニーパイル国際劇場がある通りという事で国際通りという名称が広まっていったとされています。
そして、アーニーパイル国際劇場はその後取り壊されて、ショッピングセンターが作られました。(現在、てんぶす那覇がある場所です。)
国際通りでは歩行者天国がある
国際通りに関して、ぜひ知っておきたいイベントが、「トランジットモール」という歩行者天国です。毎週日曜日の正午から午後6時までは乗用車の通行を禁止して歩行者が自由に歩け、大道芸のパフォーマンスやエイサーなども披露されています。
毎週の歩行者天国以外にも、国際通りはビッグ・イベントの舞台となることも多く、8月の「1万人のエイサー踊り隊」や10月の「那覇大綱挽まつり」、11月の「首里城祭琉球王朝絵巻行列」といった催しが開催されます。
国際通りを歩いているとよく目にするカラフルなリストバンド
国際通りなどの観光スポットで、腕にカラフルなリストバンドを巻いている観光客を見かけることがあります。あれは「スマイルタグ」といって、ICタグを埋めこんだ端末です。電子マネーとして利用できますし、外国人観光客にとっては免税の手続きが簡単になる利点もあるのです。カード式でなく、防水されたリストバンドというのが、海で泳ぐ人の多い沖縄らしいですね。
国際通りにはステーキや沖縄料理などを提供する飲食店、沖縄の食品や雑貨などのお土産店、旅先でほっとくつろげるエステといったたくさんのお店やホテルが軒を連ねていますが、脇道に入ると、沖縄の人々が普段利用している公設市場やお店もあります。時間があれば、すこし横にそれて沖縄の人々の生活に触れるのも楽しいですね。