
沖縄に引越してスーパーに行った時に、茶色いウリみたいなモーウイを見てびっくりしました。地域によって採れる野菜が違うのはわかっていても、実際に目にすると驚きますね。モーウイってなにか調べてみました。
モーウイはキュウリの仲間
モーウイは茶色くて20~30cmくらいの長さの大きなウリの仲間で、赤毛瓜や赤瓜とも呼ばれています。原産はインド西部と言われていて、中国から沖縄に伝わりました。ウリ科キュウリ属なので、キュウリの仲間です。
見た目は茶色いのでキュウリっぽくないです。どちらかというと同じウリ科のヘチマに似ています。
モーウイの栄養
茶色い見た目ですが、中の果肉は真っ白です。みずみずしく、シャキシャキした食感が楽しめます。
沖縄では夏になると葉物野菜が採れなくなります。雨や風に強いモーウイは沖縄の夏に育てやすい野菜です。
栄養面は水分が多く、カリウムとビタミンCを含んでいます。カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧やむくみの防止効果が期待されています。沖縄の夏野菜、モーウイだけでなく、ナーベラー(ヘチマ)や冬瓜(とうがん)にも含まれています。
かつて沖縄は日本一長寿の県と言われていました。それはこれらの沖縄の夏野菜を上手に取り入れていたからなのでしょう。だんだんと沖縄の食材を食べなくなった近年は、長寿県ランキングの一位の座を明け渡してしまいました。地元で採れる食材は、その土地の風土にあっている訳ですし、「地産地消」の観点からも積極的に取り入れたいですね。
モーウイのレシピ
生でも火を通してもOKな食材です。スーパーへ行くと冬瓜はカットしたものも売っていますが、モーウイは大きいままです。サラダや和え物だけだと大量に出来てしまうので、いろんな料理法で食べるのがお勧めです。いくつかレシピをご紹介しましょう。
モーウイとツナのサラダ
材料- モーウイ
- 玉ねぎ 1/2個
- ツナ 1缶
- マヨネーズ
- 酢
- だしの素
- カイワレ大根
- モーウイはピーラーで皮をむき、種を取って、うすくスライスします。玉ねぎも薄切りにします。
- モーウイは塩もみして10分くらい置きます。
- ボウルに水気を切ったモーウイと玉ねぎを入れて、マヨネーズ、酢、だしの素を入れて混ぜます。味を見て、塩コショウで味を整えます。器に盛り、カイワレ大根をトッピングします。
※小さいお子さんがいる場合は、さっと炒めたほうが食べやすいと思います。
モーウイと鶏肉の甘辛煮
材料- モーウイ
- 鶏もも肉
- ニラ
- 豆板醤
- コチジャン
- 砂糖
- しょう油
- 中華スープ
- モーウイはピーラーで皮をむき、スプーンなどで種を取り除き、食べやすいサイズにカットして水にさらします。塩ゆでして冷ましておきます。
- 鶏もも肉は食べやすいサイズに切り、ニラは2cmくらいの長さに切ります。
- 鍋にサラダ油を熱し、鶏もも肉を炒めます。モーウイとニラを加えて炒めます。
- 豆板醤、コチジャン、砂糖、しょう油、中華スープを混ぜ合わせてから、鍋に入れて少し煮込みます。味を見て足りなければ、塩で調節します。水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛り付けて完成です。
※豆板醤、コチジャンで辛みを付けています。小さいお子さんがいる場合は、量を加減してください。
モーウイと豚肉の炒め煮
材料- モーウイ
- サラダ油
- 豚肉
- だし
- 塩
- 醤油
- モーウイはピーラーで皮をむき、スプーンなどで種を取って、5mmくらいの厚さにスライスします。
- 豚肉は固まり肉なら茹でてから短冊切りにし、薄切り肉なら食べやすい大きさに切ります。
- 鍋にサラダ油を熱し、豚肉を炒めます。豚肉の色が変わったらモーウイを入れて炒めます。
- 中火にしてだし汁を加えて煮込みます。だし汁が減ったらだし汁を加えます。これをくりかえすとモーウイがだしを吸って旨みが増します。
- しょう油と塩で味を整えます。器に盛って完成です。
※冷凍保存も出来ます。